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香りがメンタル面に与える影響の大きなファクターの一つには、その香りに関しての記憶が挙げられます。
香りと共にそれらに関しての記憶を思い起こす事を『ブルースト効果』として知られています。
香りと共に記憶されている事は、他の感覚器よりも、永く記憶に残るという特徴があります。
遠く離れた故郷で学校帰りに嗅いだ秋の野焼きの臭いを嗅ぐと、あの頃の記憶と気持ちまでも思い出して、ワクワクしたり切なくなったり、何年も食べていなかった料理の香りを嗅いで、昔食べさせてくれたお袋の味と共にその情景までもを思い出して、忘れていた過去の記憶どころか、感情や風景までも呼び起こしたりします。
香りは潜在意識の中に深く刻まれ、その時の感情とリンクしているのです。
過去に心地よいとか良い匂いと感じた事のある香りは、その時に感じた感情とリンクしているので、その個人にとってその香りは、いい香りとして癒されたり、意欲を高揚させてくれたりするのです。
一方で、一般的に癒しの効用が高いとされている香りを、苦い経験と共に記憶されていると、その個人にとっては癒しでは無くなってしまうという事も言えます。
自分にとって、どんな香りで癒されるのか。
どんな香りで、気分が高揚するのか等を知っておくことで、その香りを生活の中にさりげなく融合させることで、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)を高める手助けをしてくれます。
もう一つのファクターに挙げられるのは、人間が感じることの出来る香り・匂いは40〜50万種類といわれています。その香りの成分の特徴によって、生理的・心理的機能に影響を与えるとされる分子の影響があります。
α-ピネンという成分は、(生理心理的機能)精神疲労減退、(評価)対光瞳孔反応、血流を抑止、脈拍数を減少させ、緊張をほぐすとされライラックの花や松の樹液、樹木の葉に主成分として含まれています。
リモネンという成分はリラックス効果があり、マツ・モミ・クスノキの葉に主成分として多く含まれています。
テルピン-4-オールという成分は精神・神経の活性作用、副交感神経の緊張作用、鎮静作用などがあると知られています。
これらはほんの一部の成分ですが、このように科学的に解明されている香りの成分の作用によって、生体が反応する事を利用しているのです。
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